知っておきたい 紫外線・傘 豆知識

完全遮光の歴史

完全遮光傘の歴史

お客様が持ち込まれた生地で日傘を作るというサービスを以前はやっていました。(現在はやっておりません)1999年の夏です、東京のお客様からご依頼があり日傘を作ったのです。55センチの骨の傘でした。しかし、お客様から電話があり『もっと大きいのがよかった』と言われました。理由を聞くと『日光アレルギーなので少しでも日に当たりたくない』ということでした。この時初めて『日光アレルギー』という言葉を耳にしました。当時、太陽光が当たっただけでアレルギー反応が出るということに驚き、大変なことだと感じたのです。その傘生地が少し変わっていたので聞くと『カーテン屋さんで買った遮光の生地です』 と言われました。

興味を持ち、すぐにカーテン屋に行って、遮光の生地について調べました。遮光の生地には3級から1級まで日光の透過率によって規定されていることが分かりました。『日光アレルギー』の方にはやはり100%遮光する生地がベストだと考え、色々な完全遮光の生地で傘を作りました。しかし、カーテン用に作られた生地です。

■生地が分厚い ■生地が重い ■防水加工がしていない ■デザイン性がない(日光を反射させるためシルバーが多い)

という問題がありました。カーテンの為に作られた生地です、傘にすることなど考えていないので当然です。20種類ほどのサンプル傘を作り、厳選して作った傘が2005年までの傘でした。
完全遮光の傘の販売数が伸びるに従って、様々な声をいただきました。ワタシなりにも改善したいところは山ほど出てきました。

(1)傘の裏側は黒色が良い。

これは傘の上からの太陽光は100%カットしても、周りからの反射で10%の太陽光が入ってきます。傘の裏が黒ですと光を吸収します。紫外線を吸収するのも効果ですが、実は可視光線も吸収するのでまぶしくないのです。これは真夏の太陽の下では効果があります。

(2)生地をより軽くしたい。

傘は軽い方が使いやすいわけです。より薄い生地で完全遮光をつくりたいと思いました.。薄い生地に黒のフィルムをラミネート加工します。これが一番いい方法と思いました。

(3)デザイン性のある生地。

完全遮光の生地は色に関係なく100%カットします。表面が夏らしく明るい、プリントの生地で完全遮光を作りたい。汎用性のあるストライプを探しました。

(4)防水加工がしっかり出来ている。

今までは雨は通しませんが、3層構造の上の層には雨がしみました。ここにも強力な防水処理をしたい。

完全遮光傘の歴史こういった条件をクリアするにはもう既製の生地では無理で、生地を一から作るしかないわけです。生地を特注するというのは我々個人商店レベルでは大変なことです。特注の場合、何でも生産ロットというものがあり、1000m単位でなければだめとか、色々な制限があり、一般の人が考えるほど簡単にはいかないのが現状です。しかし、2006年、サンバリア100は京都の老舗メーカー様の多大なご協力により傘専用の完全遮光生地を作りました。試行錯誤を繰り返し、まる1年かかりました。