2015.1.21 | スタッフコラム
麻とリネンの老舗「林与」
2月に新商品「ショート 麻二重張り」を発売いたします。
この日傘の上側に使用している麻生地は「林与(はやしよ)」で作られています。
今回はその「林与」をご紹介したいと思います。
■麻とリネンの老舗「林与」
「林与」は滋賀県・近江湖東産地にある麻とリネンの老舗メーカーです。明治30年に近江上布の機元として創業して以来、四代に渡って117年麻を織り続けています。
かつては、今でいう総合商社にあたる近江商人の手を経て、「林与」の近江上布は全国に販売されていました。
■滋賀県・近江湖東地方
近江湖東地方は琵琶湖の東側にあり、近江米や近江牛に代表されるように農業が非常に盛んな地域です。江戸時代には彦根藩が生産を奨励したため、どこの農家にも機があり農業の閑散期などには機織をするのが当たり前でした。江戸時代以前は農家の仕事のひとつとして、何代にも渡って麻織物を織っていたのです。
ピンクの場所が「林与」のある愛荘町です
■本近江織麻布
サンバリア100で使用しているのは、林与の「本近江織麻布」です。
最近では、日本の麻織物の本場である近江湖東地方でも、実際に麻織物を織っているところが減少しており、産地で流通している麻関連生地にも「実際に近江湖東地方で織られた麻」といえるものがほとんどないのが現状です。
産地内の廃業や職人さんたちの高齢化が進み、日本の麻織物を代表する近江湖東産麻布というのは、ますます希少なものとなってきています。
そんな希少な「本近江織麻布」で作り上げたサンバリア100の日傘を差すたび、日本伝統の美しさと誇らしさを感じていただけると思います。
(ツジモト)