新作「２段折キューブ」手元の開発

今シーズンの新作「2段折キューブ」のデザインコンセプトの一つはハンドメイド感を持たせようという事です。
手元も従来の竹では無く天然木を使用し、天然木の良さを出すために、大量生産できるウレタン吹き付け塗装で無く、オイル塗装という手法を採用する事にしました。

木の表面のみならず内部にも浸透し、塗膜を作らず、テカリも無く、樹味を消す事無く、手作り感の有る風合いを出せたと思います。

素材の下地作りの為のペーパー研磨から、３度の塗装まで、手作業の割合が非常に多く、本当の意味でのハンドメイドに成りました。

素材の選定（重さ強度の検証）→形の試作→木目の選定→塗装色相試作→本番試作を経て長い時間を掛けて、１点のみ、ようやく陽の目を見る事に成りました。

是非、新手元の感触・風合いもお楽しみください。

（林　和伸）