2018.1.1 | 日傘の上手な使い方
④傘について -撥水加工と防水加工の違い-
撥水加工と防水加工は、一般的にはどちらも『水をはじく』という意味で使われますが、傘に関しては全く異なる意味を持ちます。
傘業界のいう『防水』とは、シリコンなどで生地(繊維)の隙間を塞ぐことを指します。
こうしないと、雨が生地の隙間から漏れてしまうのです。
しかし、市販されている防水スプレーは『防水』と謳ってはいますが、日傘にスプレーしても雨傘にはなりません。
防水スプレーは水をはじく液を吹き付けるだけで、生地の隙間を塞ぎません。
これは厳密には『撥水スプレー』です。
衣服のクリーニングで行われる撥水処理も同様で、軽い雨程度なら弾く程度であり、防水ではありません。
ちなみに、撥水加工も防水加工も時間が経つとその効果が落ちていきます。
特に摩擦に弱く、傘の場合は、傘の山から防水加工が弱くなります。
これは傘を巻くときに手で強く摩擦をかけるためです。
できるだけきつく巻いたり、絞ったりすることは避けるようにしてください。
また、傘の防水加工がされているか、それが落ちてきているかを確認するには、傘生地を口に当てて空気を送る方法があります。
息が抜けなければ防水加工がしっかりとされている証拠です。
ちなみに、ヨーロッパ製の傘は息が抜けるものが多いので注意が必要です。
これは、ヨーロッパでは霧雨が降ることが多く、ある程度の防水加工(実際には撥水加工)で十分だからです。
■日傘の上手な使い方
https://uv100.jp/wb/higasablog/?cat=8