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2006.4.27 | スタッフコラム

日光アレルギーと日傘

まず日光アレルギーの原因となる太陽光線を知ることが大切です。私たちが普段浴びている太陽光線とは、大きく分けて3つに大別できます。まず、波長の短い【紫外線】。これはご承知の通り日焼けの原因になります。紫外線は浴びても熱には変わりませんし、目にも見えません。次に波長の長い【可視光線】。これは文字通り目に見えますし熱に変わります。そして波長の長い【赤外線】。赤外線ストーブがあるくらいですから、当たると熱に変わります。日傘をさして熱いのは赤外線が入ってきているのです。これは目に見えません。

日光アレルギーの原因として一般的に紫外線をよくあげられます。ですから『紫外線アレルギー』との呼び方もされます。しかし、最近、紫外線に対してはアレルギーが出なくても、可視光線でアレルギーが出る方もいらっしゃいます。したがって医学的には紫外線と可視光線を含めて『光線過敏症』という呼び方をします。

それでは、どのように紫外線、可視光線を防げばいいのでしょうか。日焼け止め、サングラス、帽子、長袖のシャツ、日傘などありますが、その中で日傘にしぼってお話します。日光アレルギーの方は日傘を選ぶとき『UVカット』という表示のある日傘や、黒色の日傘、また大きな日傘を選ばれると思います。『UVカット』と表示されていれば100%紫外線をカットしてくれると思われがちですがこれは間違いです。紫外線吸収剤というものが塗られているだけで決して100%カットしません。黒い傘も紫外線を吸収しますが『他の色よりまし』という程度で100%カットしません。そのあたり、大いに誤解があるので注意すべきです。また、『99%紫外線カット』という表示をみれば普通の人はほぼ完璧と考えがちですが、残り1%の太陽光のエネルギーは想像を超えるくらい強いのです。この1%にアレルギーをおこす方も多いのです。また道路からの照り返しも10%あります。

結論をいえば、日光アレルギーの方は表示に惑わされることなく、たとえ黒色の99%UVカット日傘を使用していても長袖、日焼け止めクリームなどで太陽光を防がなくてはならないということです。

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