2006.4.20 | スタッフコラム
撥水加工と防水加工の違い
撥水も防水加工も『水をはじく』という意味では一般的には同じです。
しかし、傘に関してはぜんぜん意味が違います。
傘業界のいう『防水』はシリコン等で生地(繊維)の目をふさいでしまうのです。
そうしないと雨が生地の目から漏れてきます。
防水スプレーは『防水』とうたっていますが、日傘にスプレーしても雨傘にはなりません。
防水スプレーは水をはじく液をふりかけるだけで生地の目は塞ぎません。
これは厳密には『撥水スプレー』です。
クリーニングで撥水処理がありますが、これもパラパラとかかる雨ならはじく程度です。
防水ではありません。
撥水加工も防水加工もある程度経てば機能が落ちてきます。
特に摩擦に弱く、傘の山から防水加工が弱りますが、これは傘を巻くときに手でギュッと摩擦をかけるからです。
防水加工がなされているか知るには、生地を口に当てて空気を送ってください。
息が抜けなければ防水加工がなされています。
ヨーロッパ製の傘は息が抜けるのが多いので注意してください。
ヨーロッパの雨は霧雨が多く、この程度の防水(いや撥水加工)でいいのです。