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2017.8.7 | スタッフコラム

陽の目を見なかった試作達~2~

毎年、毎年 沢山の傘や帽子や衣類を試作をし、大半の試作品が製品化されずにお蔵入りと成ります。

弊社の商品の生地の表素材はポリエステルを使用しています。

軽くて、強くて、丈夫で、耐光堅牢度も高く、色褪せしにくいのが特徴です。

2017年シーズン、ナチュラル感(綿ライク、麻ライク)を持たせた商品を発表しようと、ポリエステルで、数々の生地の試作を重ね、完成品迄、到達した傘が写真の4点。

耐光堅牢度もばっちり、良い肌触り、良い質感、程よい光沢感、成功と思いました。

しかし、重量がショートサイズで300gを超えてしまいました。

ショートサイズとしては、女性が持つには重すぎる。ミドルやロングでは400gを超えてしまうという事で、断念です。

 

社長に10円玉を握らされ、「この、10g軽くした完全遮光生地を開発するんだ。」

と言われた15年前の事を思い出します。

たかが10g、されど10g。

機能や、強度やデザインだけが「品質」を作り上げているのではない。というお話でした。

 

合わせて、過去のブログ「陽の目を見なかった試作達」もご覧頂きましたら、幸いです。

 

(林 和伸)

陽の目を見なかった

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