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2018.1.1 | 日傘の上手な使い方

傘と日傘の修理方法 -傘の骨が曲がった-

傘の修理の8割以上が、傘の骨の「曲がり」または「折れ」です。
どうもこれだけ修理が発生しているということが骨メーカーまでフィードバックされていないような・・・。
骨を受けている受け骨のジョイント部分に力が一番かかるわけですから。傘メーカーには、ここの強度をもっと上げて欲しいなと思います。

さて、ブランド物の高価な傘であれば、骨が曲がりにくいかというと、決してそんな事はなく、金製の骨ならそう大きくは変わりません。最近は強度を強化している金製の骨も見かけますが、まだまだ強度が足りません。
強度の高さを求めるなら、現在のところグラスファイバー製かカーボン製の骨を選ぶのがベストですが、「これだと決して折れない」ということではないので、その点はご留意ください。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、傘の骨の修理方法に入りましょう。

まず、用意する物はペンチを2本。
大抵、骨が曲がるとねじれるように曲がりますので、これを元に戻すのに、ペンチが2本あると便利です。そして、右の写真のあて金(正式にどう呼ぶか知りません。東急ハンズでは3つ爪、4つ爪と呼んでいます)。
ホームセンターに傘修理キットがきっと売ってあります。ただし、それに入っているあて金はニッケルメッキのものが多いようです。あて金の色は傘の骨の色に是非合わせたいところです。
どうしてもニッケルメッキしかないのなら、マジックで最後に黒く塗れば目立たなくなります。

 

 

作業をするときには、骨の先端についている露先と呼ばれる部品をはずして下さい。
また、傘と骨が糸で止めてあります。これも作業をするとき邪魔ですので糸を切ってください。そうしてあて金を骨に止めます。

右の写真では分かりやすいようにニッケルメッキのあて金を使いました。
ペンチできっちりあて金のツメを曲げていきます。ポイントは骨とあて金の隙間が空かないよう横からも強くペンチで締め付けます。

最後にロウを引いた糸で骨と傘を止めて下さい(これを中閉じといいます)。
※本当はこの中閉じもコツがいりますが、面倒であれば止めなくても十分使用できます。

 

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