2018.1.1 | 日傘の上手な使い方
②日傘について -黒やシルバーの日傘は効果があるのか-
黒い日傘は効果的?
一般的に、日傘や晴雨兼用傘では黒色が最も売れています。
ては、いつから黒色の日傘が主流になったのでしょうか。
それは紫外線が注目され始めたときに、テレビで『紫外線をカットするのは黒い日傘のほうがいい』という特集が放送されたことがきっかけです。
それ以来、黒い日傘が主流になりました。
黒い日傘は確かに紫外線をカット(吸収)しますが、100%ではありません。
『黒の日傘は紫外線を100%カットする』と誤解されている方も多いですが、実際には『黒は他の色に比べて紫外線を通さない(吸収する)』 というだけのことです。
『同じ種類の日傘でたくさん色があるなら、黒が一番紫外線をカットする』という程度の話です。
黒の日傘の特徴として、紫外線だけでなく、可視光線も赤外線も吸収してしまうという点も見逃せません。
黒い服は夏は暑く、冬は暖かいですよね。
これは赤外線を吸収して熱に変わるからです。
夏に黒い日傘を使うと熱くなるのです。
比べてみると、かなりの差があります。
また、紫外線を吸収するということは、傘の生地が色褪せするということでもあります。
他の色に比べて傘の生地が色焼けするのはそのためです。
特に綿や麻などの天然素材は色焼けが激しく、目立ちます。
よく、日傘に日焼けの線がついているのを見かけますが、たいてい濃い色の傘です。
シルバーの日傘は反射するから良いの?
シルバーの日傘は太陽光線を反射するため、涼しく、差している人にとっては良いかもしれません。
紫外線対策には吸収と反射の二通りあると「紫外線対策まめ知識コーナー」に書きましたが、シルバーの色は反射効果を利用しています。
確か20年以上前に東レさんが初めて作ったと記憶しています。
シルバー日傘の方が黒い日傘より涼しいだけでなく、紫外線カット率もシルバーの方が概ね高いと思います。
それは、色よりも傘生地の繊維の隙間の間に関係があります。
シルバーの方が太陽光線を通す隙間が小さいため、カット率が高いのです。
カット率が高く、良さそうに思えますが、当店としては「シルバー」が太陽光線を反射し過ぎて、周囲の人にとってまずしくて迷惑だという点から、あまりおすすめはできません。
■日傘の上手な使い方
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