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2003.12.30 | 店長おとぼけコラム

2003年11月~12月

■年賀状まだや

今日は30日というのにまだ年賀状を一枚も投函していません。裏面は毎年のことながら筆で200枚書きましたが'(これは自分でも褒めときます)、宛先と『一言』を書いていないので投函していないのです。元旦には今川の年賀状は届きませんのでこの場を借りてお伝えしておきます。年を重ねるにつれて、何事も面倒くさくなります。いけないと思ってもついつい体が動かないのです。何故なんでしょうね。そのくせ、遊びだけは体が自然と動くのです。まあ、動くだけまだ良しとしなければ。

来年あたりは元旦に届いた年賀状を読みながら年賀状を書いているかも知れません。
今年も店長コラムにおつき合いいただきありがとうございました。来年はもっとタメにならないネタをそろえますのでよろしく。

2003.12.30(305)

■地道な努力

知人は有料高速道路を一切使いません。どこへ行くにも地道で行きます。これは日本の道路行政への怒りの抵抗でもあるのです。(そう思いたい、ただのケチかもしれないけど)。そこの奥さん達と神戸から奈良へ行った時、50分足らずで奈良に着いたので『奈良ってこんなに近かったん』といたく感激しておりました。そら、地道でいったら3時間以上はかかります。
小学生の頃『名神高速道路は あと20年したらタダになる』と聞いたのを憶えています。それが今でも有料です。タダの高速道路なんて夢のまた夢です。

道路公団が『地道な努力』をしてこなかった結果です。なめたらアカン。

2003.12.22(304)

■シアナマイド

本コラムによく登場の会計事務所の先生は医者が見たこともないという中性脂肪とγ-GTPの値でした。原因はやはり酒です。酒をやめるためにシアナマイドを使うことになりました。日本人の一割はアルコールを受け付けない体質です。これはアルコールを分解する酵素がないためです。シアナマイドはこの分解酵素をブロックする効果があります。つまり、アルコールを受け付けない体になるのです。
先生はシアナマイドがどれほど効くか試しました。 シアナマイドを飲んでから酒を2合飲んだのです。2合は普段酔ったことがない量です。直後、顔がみるみる赤くなり、心臓がバクバクしてきて、意識がもうろうとなりました。家にたどりつくのに普段は5分、その時は1時間かかりました。ビール250CCでもえらいめにあったそうです。

「先生 酒やめて何が楽しみですの?」
「毎月、健康診断で数値が下がるのが楽しみです。今川さんも人体実験します?」

2003.12.20(303)

■なめたらアカン

知人の男性は56才です。ホノルルマラソンの大会前日になって急遽、出場の申込みをしました。(日本の大会は普通1ヶ月前に締切です。ホノルルは懐が深い)真新しいシューズを持って来ていました。聞くと一度もロードを走ったことがないというのです。40年前に10キロ走ったことがあるとかないとか。いつも言ってますけど「フルマラソンをなめたらアカン。最後は歩くことすら出来なくなる。」しかし、なんとなんと、その知人は6時間30分でゴールしたのです。30キロから歩いたものの、それまでは走ったと言います。いやー、驚きました。

これにはチャント裏があります。その知人は週5日、エアロビをしています。それも2コース。エアロビが仕事みたいなものです。ですから、持久力と体力があるのです。

翌日は階段を下りるのもままならず、要介護の状態でした。このくらいのダメージは受けてもらわないと、「なめたらアカン」がウソになってしまいます。

2003.12.18(302)

■クチモト

「皿」はベトナム語で「dia」で、「イア」と発音します。ワタシが「イア」と発音すると、タン先生が大笑いするのです。何で笑うのかと思ったら「それ、大便」。「イア」とカタカナで書くと同じですが、実は「Y」の入った「Yi(イ)」なのです。日本人が聞いてもまず区別できませんし、発音も難しいわけです。(ワタシだけか?)

逆にタン先生が日本語の意味を聞いてくることもあります。「クチモトってどこですか?」と指を自分の顔に指して「ここ?ここ?」
『あれっ、口元ってどこやったかなあ?』と考え込むわけです。そういえば「手元、足元」どこといわれても咄嗟にここですとは答えられないです。

日本語は発音は簡単ですが、意味は難しいですね。初歩の日本語からやり直しです。

2003.12.09(301)

■TOKYO METRO傘

今、東京の地下鉄路線図が一面にデザインされた傘を作成しようとしています。デザインは一応出来たので、デザインの師である友達に見て貰いました。見た瞬間、適切なアドバイスをしてくれるわけです。的を得たアドバイスですのでいつも感心します。
「どうせ4色使うんやったら、黄色やめて、グリーンが欲しいなあ。路線図やったら、もっと華やかさが欲しいなあ。駅は白抜きや。路線の色と文字は一緒の色にせえ。」
「はい、師匠」
「比呂史、分かるか、利は元にありや」 (善次郎がはいっています)
「はい、師匠」

この師匠、デザインは一流ですが、商品が二流 不良在庫の山、おまけに48才独身です。
(ほっといてくれる)

(あー、300回目の記念すべきコラムがつまらないネタになってしまいました。)

2003.12.04(300)

■ユビキタス

「携帯電話ないとき、どうやって待ち合わせしてたん?」「インターネットない時どうやって調べもんしてたん?」と娘に聞かれます。そういえば、待ち合わすのに苦労した思い出があります。それはそれでドラマがありました。調べものも図書館で調べるか、人に聞くか、諦めるかです。何も不自由だと感じたことはありませんでした。なけりゃないで済むものです。命に関わることではありません。
「どこでもコンピュータ」社会をめざすといいます。12月1日からは地上波デジタル放送開始。いつでもどこでも欲しい時に欲しい情報が得られる社会。これって本当に便利な社会なんでしょうか。「タカラヅカ・スカイ・ステージ」に加入しただけで体調を崩した知人がおります。放送に振り回されて生活時間が不規則になったのです。
IT社会がすすめば失われていくものが必ず出てきます。それは「思考力」と「五感」だと思うのです。便利さと引換にどんどん衰えていきます。もう、このへんにしときましょ、便利さも、情報も。

2003.12.01(299)

■本山商店街

20031128

 「今川さん何か提案してよ」と理事長さんに言われ提案させていただいたのが右のクリスマスイルミネーションです。駅前には円形の花壇があります。まず、やるならこの場所しかないわけです。しかし、花壇を痛めるので、支柱を立てる訳にいきません。周りから支えるような8角錐の構造にしました。高さは迫力ある10メーター。第二のポイントは星をトップに付けるのではなく、中にぶら下げました。赤い星が円錐のイルミの中に浮かんでいるという趣向です。26日の点灯式にはハンドベル、アカペラ等が披露され、多くの人が集まり、久しぶりの賑わいをみせました。(震災後初めてのイベントではないでしょうか)

課題もあります。全体的に光のボリュームが足りない。来年は倍ほどの灯りをつけなければ。

2003.11.28(298)

■新旧交代

20031122

 傘屋は秤が必須です。実店舗があるときから、15年間、左の秤を使っていました。軽い傘を求められるお客さんが多く、手で持ってどちらが軽いか分からない時に登場するわけです。数値をみせると人は納得します。ネット販売を始めてからはホームページに傘の仕様を表示する必要があり、当然傘の重量も表示しますので、使用頻度は増えてきました。しかし、困ったことにアナログでは細かい数値が読めず、約何グラムと表示していました。そこで今回、右のデジタル秤を購入したのです。980円。ひっくり返りそうになるくらいお安い。しかも、器の内容物だけの重量も量れる優れもの。

いつも言っていますが、デフレで何が悪いんですか。

2003.11.22(297)

■プリンタクリーニング

78才の親父は今年も年賀状を「筆まめ」で作るべく奮闘しております。元電気技師の親父はマニュアルを読むのは得意ですので丁寧に読みながら作業を進めていくわけですが、それでもマニュアルと出ている画面が違うと戸惑うらしくワタシの携帯に「ヘルプ」といって電話をかけてきます。
悪戦苦闘の末、宛名面の本番印刷まで行きましたが、プリンタのヘッダが汚れているらしく黒い線がでるというのです。
「おい、プリンタの掃除どうやってやるね?」 と例によって電話がかかってきました。マニュアルを読んでもラチがあかないというのです。しかし、どうも話が食い違うのです。

明らかに親父はドライバーでプリンタを開けて、やわらかい布でヘッダを拭こうとしていたのです。元電気技師にはプリンタ自身が自動でクリーニングしてくれることなど想像も出来なかったのです。

2003.11.19(296)

■カラスネット

カラスのインターネットではありません。カラスからゴミを守るネットです。このコラムにも以前、カラスがゴミ収集日を憶えていて荒らしに来ると書きました。その対策として「カラスネット」なるものを購入して試したのです。なんと、効き目はてきめんで、カラスの姿さえ見なくなったのです。カラスネットとは5ミリ角の編み目で素材はブルーのナイロン。特に工夫がしてあるわけではないのですが、カラスにとっては手強いネットなのでしょうか。

カラスも智恵があるなら、こんなネットごときに負けないで、何とかしてゴミを荒らすように努力してほしいものです。安易に別の場所に移動することなく、カラスの意地を見せてくれ。拍子抜けでおもしろくない。

2003.11.18(295)

■お火焚き

20031113

 京都の実家にはネコのひたいほどの坪庭があります。年を重ねてくるとこの庭がいい感じに見えてくるのです。そこには祠(ほこら)があり、稲荷の神様を祭っています。その祠は70年程前、祖母がリヤカーで持ってきて設置したと聞いています。そのお稲荷さんを年に一度、祭主さんを呼んで祭ります。それが「お火焚き(おひたき)」です。祠の前に護摩木を組んで火を焚きます。神様を迎えてまた送るという儀式のようです。最後にみかんをいれて、焼きみかんとして後でいただくのです。家内安全、無病息災を家族で願います。今も京都ではこういった祭りが一般の家でも連綿と行われています。

ほんま、京都どす。

2003.11.13(294)

■北朝鮮国営冷麺店

ベトナムはホーチミンに北朝鮮の会社が経営する(つまり北朝鮮国営)冷麺店が10月にオープンしたと聞いたので行ってきました。冷麺といえばやはり北朝鮮が世界一です。その証拠に2000年の南北首脳会談の時、韓国の金大中元大統領が金正日総書記に「北朝鮮の冷麺を食べました。」と言ったとか聞きます。北朝鮮と冷麺という組み合わせが全身鳥肌が立つくらいそそられます。
店に入ると『喜び組』予備軍のようなベッピンさんが、あの濃い化粧の笑顔で「アンヨンハセヨ」と迎えてくれます。店の壁には期待を裏切るようにあの親子の肖像画はかかっておりません。天井は高く、ガラーンとした感じです。その『予備軍』がA4、1枚のシンプルなメニューを持ってきました。そのメニューは全てハングル文字で書かれており、当然何が何やら分かりません。「イングリッシュメニュー」と連れが『予備軍』に聞いた時にはドキッとしました。敵対国のメニューなんてあるわけないやろ。その時です『予備軍』が店の奥に向かって誰かを呼んだのです。眼鏡をかけた細身の60才前の男性がやってきました。そして「日本人の方ですか?」と静かに話すのです。「ハ、ハイ」「この一番上が冷麺です。」「それでは冷麺を2つ下さい。」
それにしても何故、北朝鮮の店に日本語を話すおじさんがいるのか?いや、明らかに日本人です。そのおじさんに帽子をかぶせればどこかで見た顔なんですよねえ。
そして待つこと5分、出てきました世界一の冷麺が。何がちがうかといいますと、やはり麺が違います。まず、色が茶色です。そう日本そばの色です。そして、極端に細麺です。固く絡まっている麺を銀箸でほぐします。その麺は長さが30センチ程ありますので、『予備軍』にはさみで切ってもらいます。 そして、食べるのです。うーん、歯ごたえがあり、旨い。いや、絶対旨いに違いないと思って食べるから旨いのかも知れません。

一杯5万ドン(400円)のスリリングな冷麺の店はサイゴンの日本人の間で今、話題沸騰です。ベトナムへ行かれた折には是非お立ち寄り下さい。グッドラック!

2003.11.08(293)

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