2018.1.1 | サンバリア100の完全遮光
1級遮光日傘とはこんなに違う
1級遮光日傘とは生地の構造が違います。
最近では、1級遮光生地を使用した日傘が多く販売されています。
傘の内側が黒でコーティング加工されている場合、サンバリア100と同じだと思われる方もいらっしゃいます。
下の写真は、1級遮光日傘の表側からLEDのライトを当てて透け具合をチェックしているところです。
この日傘は「遮光率99.99%、紫外線遮蔽率99.9%以上」と表示されています。
内側が黒コーティングされているため、サンバリア100とよく似ていますが、表側からLEDのライトを当てると完全に光が透けているのがわかります。
遮光率99.99%の1級遮光日傘では、これだけ光が透けてしまうのです。
完全遮光を実現している違いは、生地の構造にあります。
サンバリア100は『フィルムラミネート加工』、つまりフィルムを貼る加工であり、1級遮光は『コーティング加工』、塗る加工です。
塗るということは、塗りムラが必ず出ますし、乾燥途中で表面に穴も空きます。
下の傘内側の黒面と、傘生地の断面の拡大画像をご覧いただければ、その違いがわかります。
傘内側の黒面の拡大画像を見ると、サンバリア100のフィルム面には一切穴が開いていませんが、右の1級遮光は穴が見受けられます。
当然、ここから光が漏れるわけです。
断面の画像を比較しても、サンバリア100の断面は均一なフィルム面がきれいに生地の上に接着されているのがわかりますが、1級遮光ではフィルムではなく塗っているため、塗りムラが出ており、薄いです。
内側の黒コーティングが同じように見えても、拡大画像で見ると似て非なるものであることがわかります。
サンバリア100の完全遮光の仕組み、ご理解いただけましたでしょうか。
もし「これは本当に完全遮光かな?」と思われたら、LEDのライトを生地表から当てて光が透けるかご確認ください。
完全遮光なら光は透けませんので、簡単に見分けがつきます。
紫外線カットについての話もこちらにもございます。
よろしければ参考にしてください。
※ちなみに、傘業界では『1級遮光』と呼んでいますが、インテリアファブリック協会では『遮光1級』と呼んでいます。
ファブリック協会(カーテン業界)の方が命名は先で、傘業界が追随しました。
■サンバリア100の完全遮光